Geminiのスケジュール機能で情報収集を自動化した話|競合も顧客も、朝と夕方に勝手に届くようになった

Geminiのスケジュール機能で情報収集を自動化した話|
競合も顧客も、朝と夕方に勝手に届くようになった

2026-05-30 | 営業職×AI活用

毎朝、競合他社のサイトを確認して、顧客先のニュースを調べて……気づけば情報収集だけで 20〜30 分かかっていました。しかも忙しい日はスキップして、見逃しも増えていく。そんな悩みを解決してくれたのが、Geminiの「時間指定アクション」という機能です。設定して以来、朝 9 時に競合情報、夕方 4 時に顧客先ニュースが自動で届くようになりました。Geminiのスケジュール機能を 1 ヶ月以上使っている私が、設定内容と実際の変化を正直に書きます。

手動の情報収集がじわじわ「コスト」になっていた

社内掲示板が「気づき」をくれた

きっかけは、会社の社内システムの掲示板でした。業界全体に関するニュースが定期的に投稿されていて、朝それを確認するのが習慣になっていました。

便利ではあったのですが、少し物足りなさも感じていました。内容が業界全体の話で、自分が担当している顧客や競合他社に絞った情報ではなかったからです。

「業界全体の動向は大事だけど、私が本当に欲しいのは、自分の担当範囲に関係する動きだよな」

そこから、「自分の担当顧客やエリアに特化した情報を自動で集められないか」と考えるようになりました。

手動で調べると続かない

競合他社の公式サイトや、顧客先のホームページを毎朝チェックしていた時期もありました。ただ、これが長続きしないんです。

商談の直前に競合の動きを把握できていないと、じわじわストレスになります。情報収集が「頑張ってやること」から「仕組みでやること」に変えられないか、と考えていたタイミングでGeminiのスケジュール機能を知りました。

Geminiの「時間指定アクション」とは?——1 分でわかる仕組み

「時間指定アクション」は、Geminiアプリに指定した時間・頻度でタスクを自動実行させる機能です。スマホアプリから設定できます。

仕組みはシンプルで、「毎朝 9 時に、〇〇について調べて要約して送って」という指示を一度書いておくと、あとは毎日自動でやってくれます。指示(プロンプト)は最初に書くだけ。設定後は何もしなくていい、というのが一番のメリットです。

注意点がひとつあります。 この機能を使うには有料プランへの加入が必要です。個人の Google アカウントでは、Google AI Pro または Google AI Ultra のプランに加入していないと設定できません(2026 年 5 月時点)。同時に設定できるスケジュールは最大 10 件です。

わたしの設定内容——朝と夕方の 2 本立て

実際に私が動かしているのは、2 つの Gemini チャットです。

Chat①:競合他社モニタリング(毎日午前 9 時)

使用モデルは Gemini 3.1 Pro で、毎日午前 9 時に自動実行しています。

設定のポイントは、業界全体ではなく自分が担当する競合他社に絞って指定していることです。社内掲示板で業界全体の情報は入ってきていたので、このチャットでは自分が直接意識しているメーカー数社だけを対象にしました。

アウトプットの形式も指定しています。

汎用の業界情報より、担当に特化した情報の方が精度が上がりました。「今日関係ある情報かどうか」を判断する手間が減ったからだと思います。

Chat②:顧客先ニュース(毎日午後 4 時)

使用モデルは Gemini 3.5 Flash で、毎日午後 4 時に自動実行しています。

担当する顧客先の直近 24 時間のニュースを収集してもらっています。こちらも顧客を個別に指定しているので、関係のない情報が混じりません。

個人的に気に入っているのが、単なるニュースまとめで終わらない点です。「実務的意義」として、営業アクションの提案まで出してくれるよう設定しています。たとえば「〇〇市が新施設の整備計画を発表。来月の面談で提案の糸口になりそうです」のようなコメントが付いてきます。情報を受け取って終わりではなく、「次の行動」まで一緒に考えてくれる感覚があります。

Before/After 比較表

項目Before(手動)After(Gemini)
情報の範囲業界全体(汎用)担当顧客・競合に特化
収集にかかる時間毎朝 20〜30 分設定のみ(以降は自動)
見逃しリスク高(忙しい日はスキップ)ほぼゼロ(自動実行)
情報の深さサイト確認レベル更新有無+要約+提案付き
精度汎用情報が混在担当範囲に絞った情報

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失敗談——プロンプトが曖昧だと情報がぼんやりする

設定した直後は、うまくいきませんでした。

最初に書いたプロンプトは「〇〇メーカーの最新情報を教えて」だけでした。シンプルすぎたんです。

返ってくる情報が毎回バラバラで、使いにくかったです。ある日は会社概要のような基本情報が来たり、ある日はプレスリリースの断片が来たり。「今日更新があったのかなかったのか」も判断しにくく、比較もできない状態でした。

改善したのは、出力形式を明示することです。

「〇〇メーカーの公式サイトを確認し、以下の形式で報告してください。①情報の更新有無(あり/なし)②更新があった場合:直近の主要案件の概要 ③該当 URL」

これにしてから、毎日同じフォーマットで届くようになりました。「今日は更新なし」「今日は〇〇の情報が更新されていました」と一目でわかる形になり、使い勝手が格段に上がりました。

プロンプト設計でハマるのは最初の 1 週間だけです。形式を固めてしまえば、あとは自動で動き続けてくれます。

1 ヶ月以上使って、営業準備が変わったこと

1 ヶ月以上使い続けてみて、こんな変化がありました。

商談の「話題の入り口」が自然に増えた

朝 9 時に競合他社の動きが届いているので、午前中の商談では「最近〇〇社がこういう動きをしているようですが、御社ではどのような方向性をお考えですか?」という話題を自然に振れるようになりました。

顧客先のニュースが届く夕方 4 時は、翌日の準備の起点になっています。「明日お会いする先で、昨日こんなニュースがあったな」という状態で商談に臨むと、会話の密度が変わります。

情報収集の時間が、別の準備に変わった

毎朝 20〜30 分かけていた手動チェックがなくなったことで、その時間を提案内容の整理や資料確認に使えるようになりました。

「情報は自動で来る。だから余裕のある朝は深掘りできるし、忙しい朝でも最低限の把握はできている」という安心感が、思ったより大きかったです。

よくある質問

Q. 無料プランでも使えますか?

残念ながら、時間指定アクションは個人アカウントでは Google AI Pro または Ultra のプランが必要です(2026 年 5 月時点)。まず Gemini アプリを開いて「スケジュール」の設定画面が表示されるか確認してみてください。

Q. ChatGPT や Claude でも同じことができますか?

現時点では、Geminiのスケジュール機能のように「指定時間に自動実行してスマホに通知する」仕組みが一番手軽です。ChatGPT や Claude にも自動化の手段はありますが、Zapier などの外部ツールと組み合わせる必要があり、設定の手間が増えます。スマホアプリだけで完結するのは Gemini の強みです。

Q. 最初の設定にどれくらい時間がかかりますか?

1 チャットあたり 15〜30 分ほどです。プロンプトを考えて、テスト実行して、出力形式を調整するまで含めてこのくらい。「出力形式を明示する」ポイントを最初から意識すると、試行錯誤の時間を短縮できます。

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まとめ

「仕組みを作ったら、情報が向こうから来るようになった」という感覚は、やってみないとわかりませんでした。最初の設定に少し手間はかかりますが、一度動き始めれば毎日自動で動き続けてくれます。